その「問い」は正しいのか?

リアルインサイト・鳥内浩一さんが講師を務める
飛躍し続ける企業をつくる 利益の 新 方程式」セミナーに
行ってきました。
利益の新・方程式

大阪では3年ぶりに開かれた
鳥内さんの公開セミナーに、
関西や九州から参加者が集まり、
会場は満席のにぎわいでした。

講演の中で、鳥内さんが
最初に強調していたのは、
とてもシンプルなことでした。

それは、

長い間、質問が解決しないのは、
その『問い』が間違っているから

ということです。

資本主義経済のもとで良い経営とされている、
『利益 = 売上 – 経費』を最大化するには?
という問いは、果たして正しい「問い」なのか。

多くの企業がこの「問い」を正しいと考え、
売り上げを最大化し、経費を最小化した結果・・・

どの会社も似たような商品・サービスで競い合い、
日本の産業は停滞してしまった。
日本の技術者たちが海外企業に囲われ、
技術流出のせいでさらに、国内メーカーの経営が圧迫されていく。
企業不祥事も、後を絶たない。
子供たちは、将来に夢を描くことができないでいる。
さらに、消費者の健康や地球環境が
企業活動によって脅かされている・・・

こんな今こそ、
これまで正しいとされてきた「問い」を見直し、
新しい経営のあり方へと舵を切ろう。

鳥内さんのメッセージに、
会場の方々も熱心に耳を傾けていました。

彼のクライアントである建設会社さんは、
いまひとつ態度が良くなかったお取引先の解体業者さんに対して、
御社の仕事は、家を壊すことではありません。
家に住んでいた人たちの想い出を、永遠にすることです
と言ったそうです。
この一言で、解体業者さんの仕事に臨む姿勢が
明らかに変わった、といいます。

その仕事は、お客様を幸せにしているか。
その仕事は、社員を幸せにしているか。
その仕事は、取引先を幸せにしているか。
その仕事は、地域を幸せにしているか。
そして、周囲を幸せにする以前に、
自分自身を幸せにできているか。
自分の心に嘘をついた行動をしてはいないか。

鳥内さんは、経営を見直すための「問い」を教えてくれます。

彼のコンサルティングを受けた300社の企業は、
これまで常識と思われてきた「問い」を見直して、
100億円にも及ぶ業績効果を打ち出しているとのことです。

経営に閉塞感を覚えられている経営者の方は、
鳥内さんの、新しい「問い」の持ち方に是非、
触れてもらいたいと思います。

なお、今回のセミナーによる全収益は、
4月に発生した熊本地震の被災地支援に
充当されるそうです。

私も、セミナーへの参加を通じて、
この支援にコミットすることができ、
大変、ありがたいことだと思っています。

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