秋咲きの薔薇が、庭先にみられる時期となりました。
この季節に咲く薔薇の花は、小ぶりながら色鮮やかで、
香りの豊かな品種が多いようです。
この名前は、薔薇の種類とは異なり、
灰色がかった薔薇色をさします。
イギリス・ビクトリア朝時代の人気色のひとつで、
19世紀の末に、この色名が誕生したようです。
今日まとうオールドローズは、
もともとの色から青みを少し差し引いた、
やや赤みを感じさせる色です。
この色なら、青みの強い服を着ると顔色が悪くなる方でも、
オールドローズの印象を楽しむことができます。
この色は、グレイなどのモノトーンと相性が良いほか、
赤みを含む茶色と組み合わせると、調和します。
今日は、少しだけひんやりとした色味の
チョコレートカラーのトップスとスカートに組みあわせ、
この季節ならではの落ち着きを添えました。
デコルテにも少しだけチョコレートカラーをさすことで、
顔まわりの輪郭をぼやけさせず、
くっきりとした印象に整えます。
灰みの中間色を上半身の全面に使うと、
その穏やかな色ゆえに顔が老けて見えがちだからです。
ネックレスやインナー、スカーフなどを使ったり、
メイクの中でもアイラインやアイブローをはっきりと入れることで、
顔周りにメリハリができ、若々しい印象を保つことができます。
さらに、ドレープを描く柔らかな素材が
全体の印象をぼやけさせないよう、
ゴシック調のペンダントと強い主張のあるベルトをまとい、
気さくながら、かっちりとした印象に整えます。
さて、今日は夕方から、
友人の誕生日を祝いに向かいます。
友人の喜ぶ顔を想像して、
身づくろいの楽しみも増してきます。