昨日に続いて、ビンテージ服の着こなしを考えてみます。
このジャケットの色に、
どんな色のボトムズやインナーを合わせるのか、
イメージはすぐに湧くでしょうか。
街でなかなか見かけない色は、
配色もいろいろと考えさせられますね。
色彩学では、調和して見える配色の法則があります。
ひとつは「色相」に着目した法則、
もうひとつは「トーン」に着目した法則です。
今日は、「トーン」に着目した法則について書きます。
さて、トーンとは、「明るさ」×「鮮やかさ」です。
さて、ジャケットの色を判別すると、
トーンは「dkg(ダークグレイッシュ)」になります。
調和する色は、次の3つのルールで調べることができます。
■1■ トーンが同じ色の中から合わせる
同じ「明るさ」×「鮮やかさ」を持つ、他の色と合わせます。全体的に色みを感じさせないトーンのグループなので、
どの色を合わせても統一感が感じられる配色となります。
■2■似たトーンの色の中から合わせる
近い「明るさ」×「鮮やかさ」を持つ、
同じ色または他の色と合わせます。
組み合わせた色どうしがなじむので、
微妙な変化の中にも調和を感じる配色です。
ちなみに、昨日のコーディネートは、この方法によるものです。
■3■まったく異なるトーンの中から合わせる
まったく異なった「明るさ」×「鮮やかさ」を持つ、
同じ色と合わせます。統一感のある中に、ハッとするメリハリや躍動感が生まれます。
トーンで選ぶボトムズの法則は、以上となります。
付け加えるなら、ボトムズの色みがジャケットよりも
はっきりと明るかったり鮮やかだったりする場合、
躍動感が演出できる代わりに、「アレ?」という違和感も出てきます。
こんな「アレ?」を防ぐために、
明るい色のボトムズを合わせる時は面積比を少なめに使うと、
調和しやすくなります。
一方、パンツのように、大きな面積を感じるボトムズをまとうなら、
■1■ トーンが同じ色の中から合わせる
■2■似たトーンの色の中から合わせる
の方法で、使う色を決めると良いでしょう。