SF小説を読んでいると、未来のテクノロジーや人々の暮らしが
ありありと描かれていて、それらが後の人々に影響を与え、
研究開発が行われ、実現することがあります。
未来学者、イアン=ピアソン博士によると、
居室空間の一角を占めるバスルームは、
今後、大きく様変わりをするといいます。
例えば・・・
【今後10年以内に】
- 浴室内のスマートミラーが健康チェックとあわせ、
髪型やスタイリングの提案をしてくれるようになる - 浴室内のスマートミラーは、ミリ単位の薄さの
ディスプレイをインターネットにつないであり、
高解像度カメラを内蔵したものになっている - 浴室内のスマートミラーで撮影された映像を
医師が活用するようになり、病気診断のための
虹彩スキャンが可能となる
- 浴室内のスマートミラーの中には、
ユーザーの吐く息を分析し、健康状態を診断する
化学センサーを持つものも登場する - 浴室内のスマートミラーに映るアバターを使って、
仮想のコーディネートを試したり、新しい
メイクアップ製品やヘアケア用品、ジュエリー、
洋服を試着できるようになる
- ユーザーの「なりたい外見」を叶えるために、
浴室内のスマートミラーがメイクアップの塗り絵機能を
持つようになる - 壁面、床面のタイルがスピーカー機能を持つようになる
- 床面タイルの一部またはカーペットが、
体重計の機能を持つようになる
【今後25年以内に】
- グラフェン(炭素の一種)でできた電子回路を
肌の上につけたり、皮膚細胞に埋め込む
「アクティブスキン」が一般化されるようになる - メイクアップはスマート化され、顔にクリームを
塗ることによって皮膚に適用した電子回路が
アクティブになり、鏡の中のアイコンをタップすると
顔のパーツを識別して顔の上に自動でメイクアップを表示してくれる - バスルームお掃除ロボットが、マッサージや
マニキュア等のサービスを施してくれる - アロマとマイナスイオンを帯びた空調が、
バスルームの悪臭やバクテリア、花粉を取り除くようになる - バスルームの壁面がポリマースクリーンとなり、
いつでも模様変えができるようになる
今から25年前といえば、1991年です。
まだ、パソコンもインターネットも普及していませんでした。
当時の模様に思いをはせると、隔世の感があります。
同様に、これからの25年間も、大きく暮らしは変わりゆくのでしょう。
生産者の方々にとっては、このような未来予測は
経営の参考情報になるかも知れません。
しかし、こんな「便利が満載された」未来の浴室に、
私たちはワクワクしたり、リラックスしたりすることができるでしょうか?
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