穏やかな晴天に恵まれた休日です。
街路樹や山の木々の葉の色が、
ほんのりと秋めいてきました。
こんな日のお出かけには、
秋の黄金色の実りを感じさせる、
あたたかなスウェードのブラウスをまといたくなります。
こちらは、パンチング加工の施された、
スウェードチュニック。
中世風の、肩のデザインと折り返しの袖が、
上半身にソフトで繊細な印象をまとわせてくれます。
チュニック丈のブラウスには、パンツでもよく合うのですが、
今日は膝丈のウールスカートと組み合わせます。
濃い黄色に良く馴染むのは、濃い紅色。
「朽葉(くちば)」という、日本伝統のかさねの色目です。
ベルトでゆるくウエストマークをすることで、
スウェードの柔らかいドレープをつくり、
ほっそりとしたシェイプに整えます。
首元には、ちいさな金色の光を、
ネックレスでプラス。
さて、スウェードの服は、
汚れ落としが大変ということで
敬遠する方も、多いかも知れません。
私は、接触などでついた黒っぽい汚れは、
専用の柔らかい消しゴムでそっとこするか、
「リグロン」を綿棒に染みこませて、
そっと叩くように汚れを落としています。
また、油汚れには、
靴用のスウェードシャンプーで、
服をまるごと手洗いします。
色が落ちすぎたな、と感じたら、
今はスウェード用の染料も東急ハンズなどで
取り扱っているので、ある程度、リカバリーができます。
使う前やクリーニングの後などに、
専用の防水スプレーをうすくかけておくと、
汚れが付きにくくなるので、
その後のメンテナンスがラクになります。
この方法は、すべてのスウェード製品に
使える方法ではないかも知れませんが、
あきらめていた汚れが取れることもありますので、
度胸を据えて、試してみる価値はあると思います。