黄色は、古来から太陽の光の色を表しました。
日本や沖縄では、黄色は王家の色であり、
一般には禁色とされていました。
ヨーロッパでも、古来、黄色は巫女の衣装などに用いられる
聖なる色でしたが、暗黒の中世に「裏切りのユダ」を象徴する色とされ、
ルネッサンスを迎えるまで黄色は、
汚らわしい色として忌み嫌われてきました。
しかし、現在の欧米では、黄色は幸福を表す色となり、
黄色への印象も変わってきています。
黄色は、周囲に「仲良く楽しくやりましょう」という
サインを送ることのできる色です。
職場の連帯感を盛り上げたいときや、
プレッシャーをはねのけて楽しい気分で乗り切りたいときに、
ネクタイなどに取り入れて、ぜひ活用したい色です。
黄色はまた、気持ちが不安定な時、
心の悩みを温かく照らして和らげる効果や、
食欲を増進してくれる効果があります。
特に、黄色みを帯びた電球色や温白色のランプは、
食事を美味しそうな色に見せてくれますので、
LEDランプをダイニングで使っている方は是非、
取り入れることをお薦めします。
[スプリングタイプ]
カナリアのような明るい黄色や、オレンジをかすかに帯びた、
ネイプルズイエローがお薦めです。
明るいキャメルやオレンジ、レタスグリーンと組み合わせて、
フレッシュな印象を作ることができます。
[サマータイプ]
薄く明るい、酸っぱさを感じさせるライトレモンイエローが
お薦めです。
ネイビーやグレー、ローズピンクやライラックとともに組み合わせて、
初夏のイングリッシュ・ガーデンのような、涼しげな印象をつくります。
薄手のジョーゼットシルクや、
キメの細かいカーフスキンやスウェードの小物などで
黄色を取り入れると、上品な質感をさらに高めます。
[オータムタイプ]
やや黄みを濃く感じさせるサフランイエローがお薦めです。
ベーシックカラーのチョコレートブラウンやカーキ、
温かみを感じさせるインクブルーと組み合わせて、
豊かな印象を作ります。
[ウィンタータイプ]
明るくて酸っぱさを感じさせる、青み寄りのレモンイエローを
アクセントカラーに取り入れてみましょう。
ダークグレイやネイビーとともに、あるいは、
モノトーンのコーディネートに少量の黄色を組み合わせると、
ウィンターらしい凛とした艶やかさをつくります。
また、ハリのあるシルクスカーフやクリスタルガラスのペンダントなど、
光沢感のある素材で黄色を取り入れると良いでしょう。
黄色のファッションはちょっと・・・という方は、
シトロンやベルガモットの香りを取り入れて、
太陽の恵みのエネルギーをチャージしてみてくださいね。