大阪では、桜の枝にぷっくりとした蕾が見られるようになりました。
ブティックのショーウィンドウには、ブライトカラーの服を着たマネキンが、
晴れやかに新しい季節を知らせます。
さて、私は以前から構想していたことを、実行してみることにしました。
それは、タイトルの通り、「四原色アイメイク法」です。
私たちが見ている「色」には、「物体の色」と「光の色」があります。
メイクアップは、目もとという「物体の色」なので、こちらについて説明します。
物体の色は、次の三つの色の単色または混色で成り立ちます。
・C (Cyan) シアン[水色]
・M(Magenta) マゼンタ[赤紫色]
・Y(Yellow) イエロー[黄色]
そして、これらの三色をすべて混ぜ合わせると、
・K(Kuro) 黒
ができます。
「K」だけが、なぜか日本語ですが、
そのように表記が決められています。
この四つの色の組みあわせで、
水彩絵の具のように、さまざまな色を作ることができます。
これを、「減法混色」といいます。
この法則を活用すれば、アイカラーについても、
上の四つの色を様々な比率で混ぜれば、
金や銀、白を除いたほとんどの色を作れるはず。
そうすると、その日にまとう洋服に合わせて、
色を自在に選べるのでは、と思ったのです。
デパートやコスメショップ、薬局などをあたり、
四つの色を探しました。
そして、ほぼ「C・M・Y・K」に近い単色アイシャドウを
ようやく見つけました。
シアンが本来の原色の色よりも少しだけ青みがかっていますが、
もっと近い色を見つけるまで、こちらで試すことに。
色見本の冊子には、作りたい色とCMYKのレシピが載っています。
こちらを参考にしながら、
目分量でそれぞれの色をとって手のひらの上にのせ、
ブラシで混ぜて、アイホールに少しずつ載せていきます。
今回は、シャルトリューズカラー(V47)をつくりました。
Cが20%、Yが60%とありますので、
Cを1に対してYを3の割合でブラシで取り、
手のひらで混ぜて少しずつアイホールに乗せます。
アイシャドウを施した後の色は、こちらのようになります。だいたい、思った通りの色みを出すことができました。
ちなみに、今回使った「明るく鮮やかなトーン(ブライトトーン)」の
おもな色のレシピは、次の通りです。
メイク後に、ブラシを洗って乾かす手間は出てきますが、
着る洋服にぴったりのアイカラーがないとき、
この方法は重宝しそうです。