随分と以前に、とても気に入って買った服。
そして、特別な用向きの時に、まとって出かけた服。
そんな服を、流行遅れとして
処分してしまうのは、よくあることです。
でも、今の自分にあった着こなしを考えて、
もう一度、あの日とは違った趣でまとう方法を考えるのは、
とってもクリエイティブなこと。
例えば、こちらの服は、
今から16年前に、親族の行事で使った思い出の品。
時を経た今、このまま着るのは難しい服です。
でも、丈の短いシルクのジャケットと合わせると、
年齢なりの印象をたたえた、
よそゆきのコーディネートになるのです。
随分前でも、自分がとっても気に入って買った服には、
時を超えて自分の感性に響くものがあるようです。
まるで、自分の数十年来の持ち歌を、
あたかも出たばかりの新曲ように何年も歌い継ぐ歌手のように、
おしゃれを楽しめたら、丹念に美しく年輪を重ねてゆけそうです。