朝には雪模様だったけれど、
晴れ渡った日差しが綺麗な午後。
今晩は自宅で、特別なワインを頂く日です。
「カデイミイ ブホロ」は、
二重内陸国のウズベキスタンから空輸で運ばれた、
アレアティコ100パーセントの赤ワイン。
フランスの技術者の方の監修のもと、
忠実に製造されたワインです。
ぶどうの栽培に、農薬を一切使っていないだけでなく、
酸化防止剤に使われる亜硫酸塩が含まれていない、
有機ワインでもあります。
こんな日は、シンプルな黒い服で、
ワインを主役に、静かに味わいたいもの・・・
膝丈のシャツスタイルのブラックワンピースを、
細いパイソンレザーのベルトでウエストマークします。
飾り気は、パールネックレスの穏やかな光だけ。
コルクを空けて30分ほどの頃は、
陽光を受けて輝く、
果樹園の景色を思わせる味わいです。
しかし、その後も刻々と風味が移ろい、
飲み始めて1時間後には、
海辺に沈む夕陽をテラスから眺めているような
どこか切ない香りが漂ってくるのです。
ウズベキスタンはシルクロードの中継点にあり、
ワイン発祥の地とも言われているところです。
また、第二次世界大戦の敗戦を受けて
抑留された日本兵たちが、
寒さと飢えに負けず
屈強な数々のインフラを遺したこともあり、
親日派の多い国でもあります。
私も一度、かの国にぜひ、訪れてみたいと思います。