土曜日のお仕事服

今年最後の週末は、風が冷たい一日となりました。

午前は大阪市内にあるホールへ、
来月末に開催予定のイベントのための下見へ。
午後からは仲間が心斎橋に寄り合い、
来年に向かってのプロモーション会議です。

チョコレート色をベースに、同系色が入った落ち着いた色合いの、
ジオメトリー柄のウールスカートで控え目に色を足します。
コーデ1

顔まわりの肌色が暗くなりすぎないよう、
赤みのチョコレートカラーと相性の良い、
ひんやりと透明感のあるジュエリーで彩って。
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色、シルエットはベーシックに、でも、
平日よりもややカジュアルダウンして、
今日、一緒に過ごす方々と、装いをそろえます。

年の瀬を迎えて、まだまだお仕事は続きますが、
これも、関わってくださる方々がいるからこそ。
有り難いことと、改めて感謝します。

雪の桂離宮

今日は、宮内庁が管理している桂離宮を訪問しました。

全国的に天気が荒れ、広島や名古屋でも結構な積雪が見られたようです。
午後から営業活動の予定があり、フォーマルなウールのスカートスーツの上から防寒対策にダウンジャケットを着て、お出かけです。
コーデ

阪急電鉄・京都線の特急で桂駅に向かい、駅からはタクシーで桂離宮へ。
途中で、桂離宮のそばにある和菓子店「中村軒」に立ち寄ります。

美しい中庭のある古民家の店内では、
炭火焼きのお餅が入ったおぜんざいや和菓子を頂くこともできます。
壁には古い能面が飾られていて、いにしえの古都ならではの風情が伺えます。
中村軒

桂離宮の見学は、グループツアー形式。
およそ20名の参加者が、宮内庁の職員の方のアテンドのもと、
施設の中を順番に巡っていきます。

御幸門を通り、左手にある「外腰掛」では、
お茶室に向かうまでのひとときを訪問者が過ごす場所。
腰掛けの前にある蘇鉄山には、薩摩藩から献上された立派なソテツの木々が幹を藁で包まれて、そっと冬眠しています。
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そして、最も格式が高い茶室とされる「松琴亭」に向かう頃には、雪、雪、雪・・・
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パンプスをはいた足先の感覚が麻痺してくるほどの冷たさです。

それでも、年に二度ほどしかないといわれる「雪の桂離宮」を観ることができ、またとない体験となりました。

ドイツの建築家ブルーノ・タウトが絶賛したと伝えられる桂離宮は、
「観月」の風雅を追求して随所に工夫が施されています。
そして造作、デザインも素晴らしいのですが、何よりも、
お庭の手入れが行き届いており、たいへん良い空気感に包まれたところでした。

待ち合わせの場所にこだわる

仕事でおつきあいのある人と、はじめてオフで会うとき。
初対面のビジネスパートナーと、とある視察をご一緒するとき。

特に、ふだん過ごしているエリアから離れた場所で誰かと再会するとき、待ち合わせ場所のことは思いのほか、その人の印象とあいまって、
あとあと記憶に残っていることが多いものです。

「待ち合わせ場所にこだわるなんて面倒だ」という方もいるとは思いますが、私はこんなディティールが、パーソナルブランドづくりにつながると考えています。

冷たい雨の中での待ち合わせだった・・・とか、
雑踏の中、どこに立っていたら気づいてもらえるのか・・・とか、
そんな不快な記憶を相手には与えたくないものです。

相手に良い印象を与えるのは、服装や言葉づかいだけではありません。
相手とのすべてのタッチポイントを、あなたが「装う」ことができるのです。
そして、心地よい待ち合わせ場所を示してくれる人は、感性豊かで仕事ができる人という印象をまとうことができます。

だから、心地よい待ち合わせ場所を、エリアごとに持っておくことをおすすめします。

心地よい待ち合わせ場所のポイントは、

  • 清潔な場所であること
  • 明るい場所であること
  • にぎやかすぎない場所であること
  • 外気の寒暖や風雨の影響を受けにくい場所であること
  • 説明しやすい場所(迷いにくい場所)であること
  • カフェの店内などを指定する場合、満員で入れない・・・という事態になりにくい場所であること

の条件にマッチしていることです。

普段から、通りがけに「この場所なら、待ち合わせに使えるな・・・」という目線で街を眺めておくと、いざという時の待ち合わせに、困ることがありません。

相手の心地良さを思いやり、大切な人との心の距離を縮めましょう。

バスタイムのリンパ・ケアでデトックス

秋から冬にかけて一気に季節が移りました。
最近、日本列島に寄せ来る寒波で、
首まわりが凝っている方も多いのではないでしょうか。

風邪を引く前にはたいてい、首や肩のあたりが硬くなっているもの。
お風呂に浸かって、肩まわりのリンパをマッサージすると、
カラダに蓄積されている老廃物が排出されやすくなります。
また、顔まわりの余分な水分も減らし、小顔効果もあるのです。

今日はふだん私がお風呂でしている、リンパマッサージのやり方をご紹介します。

①鎖骨の上にあるくぼみを左右にさする
鎖骨の上にあるくぼみに、人差し指・中指・薬指の三本の指の腹をあて、そっと左右にさすります。

②首のつけ根を左右にさする
①と同様に、三本の手の指の腹を使って、首のつけ根をそっとさすります。

③首のつけ根から両鎖骨のあいだのくぼみに向かってマッサージする
②でさすった首の付け根から鎖骨の上のくぼみを通り、両鎖骨のあいだのくぼみに向かって三本の手の指の腹で皮膚をなぞります。

④両アゴの下を、アゴの骨に沿って斜めにさする
三本の手の指の腹で、左右のアゴの下のくぼみを往復するようにさすります

⑤耳とこめかみの間のくぼみを上下にさする
こめかみと耳の間の皮膚を、両手の中指の腹でそっと上下にさすります。

⑥アゴから耳とこめかみの間、そして首から鎖骨の上にあるくぼみに向かってマッサージする
中指・薬指の二本の指の腹を使って、④~⑤の手順をつないで優しくマッサージします。首の両横を通ったあとは、鎖骨の上にあるくぼみに向かって指を動かします。
この時、口を閉じたまま下アゴを左右に動かしながらマッサージすると、リンパの流れがさらに良くなります。

⑦口角から耳とこめかみの間、そして首から鎖骨の上にあるくぼみに向かってマッサージする
⑥と同様、今度は口角から頬のくぼみを通り、耳とこめかみの間、そして、首の両横を通り、鎖骨の上にあるくぼみに向かってマッサージします。

⑧下まぶたから耳とこめかみの間、そして首から鎖骨の上にあるくぼみに向かってマッサージする
目頭から下まぶたのくぼみを通り、耳とこめかみの間、そして、首の両横を通り、鎖骨の上にあるくぼみに向かって優しくマッサージします。

⑨上まぶたから耳とこめかみの間、そして首から鎖骨の上にあるくぼみに向かってマッサージする
今度は、目頭から上まぶたのくぼみを通り、耳とこめかみの間、そして、首の両横を通り、鎖骨の上にあるくぼみに向かって優しくマッサージします。

⑩額の生え際から耳とこめかみの間、そして首の付け根に向かってマッサージする
中指・薬指の二本の指の腹を使って、前髪の生え際から耳とこめかみの間へ、そして、首の両横を通り、首の付け根までを優しくマッサージします。

⑪顔の中のたるみが気になる部分を、手の腹を使って引き上げる
頬やアゴのラインなど、歳を経て元気を失っているエリアを、小指側の手の腹を使い、リフトアップします。

⑫手のひらでそっと顔全体を包んで、クロージング

⑬水、もしくはぬるま湯を補給する
水分を摂って、マッサージでリンパ管に浮き出た老廃物の排泄を促します。

全体で必要な時間は、5分程度です。
ポイントは、

  • 鎖骨の上のリンパをほぐすところから始めること
  • 蚊が止まる程度の軽いタッチでマッサージすること
  • マッサージの終点である鎖骨の上のリンパ線まで、流れるようにマッサージすること

の三点です。

空気が乾燥して風邪をひきやすい季節、ぜひ、
ご自身のケアを大切になさって下さい。

肌をくすませずに「秋色」取り入れるには

今年もいよいよ、紅葉の見ごろを迎えました。

燃えるような紅葉も素晴らしいのですが、
銀杏の樹々の羽のような葉が黄色く染まり、
秋の空に彩りを添えている模様も
季節の深まりを感じさせてくれます。

秋を感じさせる色といえば、
黄色みのある赤から緑色、
そして、赤みの紫色など。

実りの色、スパイシーカラーを
ファッションに取り入れるには、
ちょっとしたコツがあるのです。

というのも、人によっては、オリーブグリーンのような
黄みの強い色や深い色を着ると、
顔色が不健康に黄色く感じられる場合があるからです。

だからといって、着こなしに取り入れないでいるのは、
もったいないこと。
今日は、こっくりとした色を
すっきりと取り入れる方法をご紹介します。

それは・・・

顔のまわりから少しだけ秋色をはずして、
白や黒のトップスを組み合わせること。

顔の透明感を損なわず、
ぐっと秋らしい装いになります。

こちらは、シルクオーガンジーのブラウスをまとった秋の装い。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAインナーとスカートのライトオリーブを土台にして、
穏やかな秋の昼下がりのパーティー・ルックです。

光を繊細に反射する、ヴェネチアンガラスのような
ネックレスを組み合わせて、顔まわりに輝く印象を。

オリーブカラーが組み合わされたスウェードのベルトを
ウエストにマークして、まるでセットアップのような統一された印象に。

靴は、あえてワインカラーのパイソンの
ハイヒールを組みあわせ、
洗練されたエレガンスを演出して。

一歩一歩、冬支度が進む景色を
おしゃれの中に切り取って季節を味わってみると、
ちょっとした気分転換にもなります。

なつかしい友と会う日

数年来のおつきあいになる、
東京の友人と京都で会う日です。
首回りをしっかりと温かくして、
お出かけします。
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移動のことを考えて、
脚さばきの良いスカートに黒タイツ、
そしてヌバックのシューズをセレクト。

スカートの色とも調和するマンダリン色のパシュミナストールは、
エシカル・ファッションを提唱するMotherHouseが
ネパールの工場で製造したものです。

デニムジャケットのステッチ糸と同じオレンジカラーで
おしゃれに小技を効かせつつ、
顔まわりに艶やかな血色を足し、
寒々しい天気に彩りを添えます。

嬉しい近況交換のひとときは、
束の間に過ぎてゆきます。
ご主人の転勤で、翌月には
遠い海外に住むことになる友人を駅の改札で見届け、
異国での再会を誓うのでした。

秋の便利な温度調節アイテム④・トレンチコート

冷え込む朝夕のお出かけを温かく包んでくれる、
ライナーつきのトレンチコート。

フィット感のあるトレンチコートは、春先だけでなく、
この時期の着回しにも、活躍してくれます。
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厚手の綿でつくられたトレンチコートは生地にハリがあり、ボタンが緩みやすく、スペアボタンがなくなりやすいもの。

トレンチコートは、前身頃だけでなく、袖や後ろ身頃など、さまざまな場所に同じ色の異なるサイズのボタンがあしらわれており、その数は10を超えるものもしばしば。一方、すべての箇所のスペアボタンがそろってついていることは、少ないものです。

そこで、全く同じボタンでなくても、近い印象のボタンを取り扱っている手芸店を確認しておくと、万一の場合に慌てなくて済みます。

なお、通販では色が正しく表示されないこともありますので、現物を見て買いそろえることをおすすめします。全部で10個以上あるボタンは、生地と色が合っていなければ、本当に高くて残念なお買い物になります。

関連記事 : 「自分の魅力を引き出すトレンチコートの探し方

秋の便利な温度調節アイテム③・デニムジャケット

顔まわりの印象を若々しく整えるデニムジャケットは、
着回しに重宝するアイテムです。

いつもの服の上から羽織るだけで、
垢抜けた印象にしてくれます。

デニムジャケットを大人っぽく着こなすコツは、
ふたつあります。

ひとつは、色数を抑えること。
全体の印象を二色以内にとどめ、
ちいさなアクセントカラーをネックレスやブローチなどで
添え、いきいきとした印象をつくります。

もうひとつは、ジャスト・フィットまたは、
少し小さめのサイズを選ぶこと。
ジャケットの肩幅については、
過去の記事でも取り上げているように、
指で肩をつまんだ時に1センチあるぐらいが
ちょうど良いのです。
少しだけ小さめのジャケットは身体にフィットして、
シルエットがだぼつかず、美しく決まります。

さて、今日は黒の上下のうえに、
デニムジャケットを羽織ったスタイルです。
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薄手の黒のウールニットに、
イネス・ド・ラ・フレサンジュの
レース加工のスカートを合わせて、
華やかさをプラス。

そして、華やかさを引き締めるように、
コスチューム・ナショナルの重厚感のある、
マニッシュな革靴を合わせました。

こちらのデニムジャケットは、
ジャン=ポール・ゴルチエのものです。

オーソドックスながら、
フランスらしいシックな色あいと、
ボディコンシャスなカッティングが
楽しめる一着です。

飾らないのに、存在感のあるおしゃれ。
ぴったりと合ったデニムジャケットは、
控えめでいきいきとした気品を、
着る人に添えてくれます。

関連記事 :
「着回しアイテム、グレンチェックのジャケット」内 
ジャケットの特に大事なチューニング・ポイント

秋の便利な温度調節アイテム②・ライダースジャケット

ニットジャケットと並んで、
この時期のお出かけ着に
ぴったりなのが、ライダースジャケットです。

一着持っておくと、通勤からカジュアルまで、
さまざまにアレンジができ、
手持ちの服の組みあわせが増えるのに驚くことでしょう。

こちらは、クレープ地のニットアンサンブルに
ダークブラウンの別珍のスカートを合わせ、
その上からイギリス・MUUBAA
ライダースジャケットを合わせました。
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足元にはハラコのパンプスをセレクトし、
全体をシックな印象に整えます。

乾いた風合いのニットアンサンブルが
レザーのツヤ感を引き立て、
別珍の繊細な光沢を、
パンプスの美しい毛並みにつなぎます。

色あいはブラウンの中でそろえつつ、
シェープと質感のレイヤーをつくっています。

ライダースジャケットは、
普通に着るとスポーティまたは
カジュアルな印象になってしまいます。

ライダースジャケットをお持ちの方は是非、
クラシカルなアイテムとのコーディネートで
洗練され、垢抜けた秋の装いを楽しんでみて下さい。

 

秋の便利な温度調節アイテム①・ニットジャケット

午前は梅田で打ち合わせ。
お天気に恵まれたものの、11月だけあって、
外は肌寒い空気感です。

チョコレート色のカシミアのセーターに、
ダークオリーブのスウェードスカートをあわせ、
上からゴールドとオリーブの混ざった色あいの、
ウールニットのサファリ・ジャケットをまといます。
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ウールニットのジャケットは、冬に向かう
この時期の体温調節に、とても重宝します。

こちらのジャケットはパンツと合わせると
かっちりとしたミリタリースタイルになりますが、
今日は打ち合わせで穏やかな印象を醸したいから、
優雅な印象のフレアスカートを選びました。

靴は、ニットと合わせたチョコレート色でシンプルに。
ジャケットについた木のボタンの色と同じ色みの
細いハラコベルトでウエストマークし、
控えめなアクセントにしています。

全体を控えめな色でまとめた代わりに、
ニットとスウェードの身体に馴染むシルエットで
着こなします。

本格的なコートを羽織る前の、
晩秋の日差しに映える温かな装いを、
今週はシリーズでご紹介します。

関連記事 :
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普段使いでスウェード服を愉しむ