グローバルスタンダードの「ものづくり」は、
技術進歩を加速させ、経済を刺激しました。
また、資源や労働力が豊富な新興国の発展も、もたらしました。
そのような経済成長は確かに、これまでは、
必要とされるもの応えようとする、
誠実な努力の形だったかのも知れません。
しかし、このままの勢いで
世界中の国々が経済成長を続けると、
どうなってしまうでしょうか。
地球の資源は枯渇し、汚染され、
ロボットにとってかわられた人々が失業し、
消費が冷え込み、健康被害が増え、
社会保障費は増え、
食糧や燃料がいきわたらない・・・
やがて、資源を巡って
紛争や戦争が繰り広げられる。
予想される、暗いシナリオです。
この問題は、政治力だけでは解決しないでしょう。
小さな力でも、私たち自らの行動を変えていかなくては、
次の時代を幸せなものにすることはできません。
「より安く」「より早く」「より便利に」と、
同じ路線で経済活動をしていては、
この問題は解消しないのです。
限りある資源を大切にし、わかちあう。
自然との、共存の形を探る。
今こそ、新しいパラダイムへのシフトが必要です。