リトル・ブラック・ドレスは、
ワードローブに1着は持っておきたいアイテムと言われます。
こちらは、「Le Copain」による、
クラシカルなリトル・ブラック・ドレス。
リトル・ブラック・ドレスの特徴は、シンプルで黒いドレスであること。
丈は、膝丈からショート丈までさまざまですが、
共通しているのは、「装飾の少ないデザイン」という点です。
20世紀に入って100年近くもの間、
定番となっているリトル・ブラック・ドレスですが、
それまでの時代には、黒は喪に服している時にまとう色でした。
1926年、シャネルによる「リトル・ブラック・ドレス」が
アメリカ版ヴォーグに掲載されたのをきっかけに注目され、
その後の世界大恐慌、世界大戦の暗い時代を背景に、
リトル・ブラック・ドレスは次第に人々の心に受け入れられました。
1950年代にはディオールのニュー・ルックで取り上げられ、
1960年代には、映画「ティファニーで朝食を」の中でオードリー・ヘップバーンがまとい、
1980年代にはジャケットと組み合わせる、ビジネススタイルが定着し、
今日では、堂々と定番の地位を築いています。
リトル・ブラック・ドレスには、次の利点があります。
- 黒には、スリムで背を高く見せる効果がある
- 黒は、どんな色とも配色がしやすい
- 黒は、身につけるジュエリーの輝きを引き立てる
- ドレス姿は、パンツスタイルよりもフェミニンな印象となる
- 体型や価格帯を問わず、自分に合ったリトル・ブラック・ドレスを手に入れることができる
- ジャケットやバッグ、アクセサリーなどで組みあわせを変えて、着回しがしやすい
移りゆくモードに影響されることなく、むしろ、
モードとも調和する着こなしが柔軟にできるから、
リトル・ブラック・ドレスは時代を超えて、
女性たちに愛されてきたのでしょう。