新年を迎えて、1カ月が過ぎようとしています。
毎年のことながら、新年から3月までは
駆け足で月日が過ぎていくように思います。
せめて、日々を慈しんで、味わって過ごしたいものです。
昨日は、クライアントの方と外出。
コーディネートは、こちらです。
チェック柄のウールジャケットの下は、黒いカシミアニットと、
甘さのないプリーツスカート。
私自身、仕事に専念でき、
相手にも余念を感じさせない組み合わせです。
外出先では、クライアントの方の、
ショッピングに同行してまいりました。
クライアントの方は、
再就職のためのスーツスタイルを探していらっしゃるので、
結果に結びつくスタイルを提案します。
あらたなポジションや期待されている人物像、
職場での仕事の内容やワークスタイル、
そして、自分をどう見せたいのか・・・
ひととおりのヒアリングをもとに、
ゴールに必要なイメージとその方に合った配色の微調整を
提案させて頂き、数店を視察のうえ、
スーツやネクタイなどをお買い上げ頂きました。
ご一緒させて頂いて、気づいたことがあります。
それは、男性のスーツは女性の服よりも長く着ることもあって、
お買い上げの頻度が数年に一度、という場合も多いことです。
このことが、どんな傾向を生み出すかというと、
前回買ったお気に入りと似たイメージのスーツを、
数年後、場合によっては10年後にも買ってしまうことです。
こちらに、青山商事さんの最高峰ライン、
「HILTON」と「Savile Row」です。
価格帯としては、ほぼ同等のようです。
以前、クライアントの方は「HILTON」のスーツを
よく気に入って、購買されていたそうです。
「HILTON」と「Savile Row」のスーツ、
一見すると、まとった時の印象にあまり変化がないように思います。
しかし、実際に試着して頂くと、明らかにテイストが違うのです。
つまり、その方の目指すイメージは、
「HILTON」ではなく、「Savile Row」になっていたのです。
以前にスーツをお求めになった時期を訪ねてみると、
かれこれ6、7年前だとか。
40代からの10年というのは本当に速く過ぎていくものと思いますが、
表情や体躯の変化は、意外に大きいものです。
だから、以前には似合っていたスーツでも、
年を重ねると、顔の印象とスーツが途切れたような印象になってしまうのです。
女性が、20代で着ていた服を50代で着るのと似た現象が、
男性の場合、知らず知らずの間に起こってくるのが、
少しやっかいなところです。
男性のスーツは投資額も大きく、
スーツをまとったその方の醸し出すイメージがビジネスに直接つながるもの。
是非、ディティールをじっくりと吟味してから手に入れたいところです。