暖かい陽光に恵まれた昨日とは違って、
今日は冬らしい雨まじりの曇天です。
新春という時節だけに、
春の兆しが少しずつ訪れるのを楽しみにするような、
そんな時期がしばらく続きます。
今日は、そんな雨模様のモノクロに似た
景色に春の兆しを見つける気分で、
着合わせをつくりました。
袖口とウェストがシープスキンで縁取られた
小さな千鳥格子のウールのライダースジャケットに、
シープスキンのパンチングレザーのスカートを合わせます。
ともするとハードな印象になりやすいライダースジャケットですが、
こちらは流れるラインのラグラン袖になっていて、なで肩効果を発揮。
また、手元にあしらわれたレザーは、
手首を華奢にも見せてくれます。
そして、レザースカートはパンチング入りで、
しなやかな印象をプラス。
アウターの辛口の印象とバランスをとるため、
インナーにはパステルトーンのシルクブラウスをセレクトしました。
こちらのブラウスは、
ラウラ・ビアジョッティという、
ローマのデザイナーによるもので、
かれこれ十五年以上もおつきあいしています。
若い頃にはこれ一枚で色を楽しみ、
最近では、モノトーンのアウターの中に
優しいニュアンスを加えるのに
一役買ってくれています。
ブラウスの模様に繰り返される都会的な淡い陰影と
大きめの襟が、曇天の中、
デコルテにほっそりとした立体感を添えてくれます。
胸元には、ローズクオーツとアリゾナターコイズのネックレスを重ねづけし、
ブラウスの色を小さく繰り返します。
仕上げに、ULTIMATEの「CLEAN」を膝の内側にスプレー、
清潔な香りをまといます。
最後に、指にダイヤモンドの白い光を添えて。