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定番スーツをオフィスで着回す(ネイビー編)

ビジネスの場で最も活用できるスーツの色は、
ネイビー(紺色)だと思います。

それは、ネイビーのスーツに次のメリットがあるからです。

好感を得られます。
男性も、ビジネス服に多用しているネイビーのスーツは、
チームの一員として、職場にあなたを溶け込ませ、
親しみやすい印象へと導きます。

信頼感をつくります。
社内調整でもセールスでもプレゼテーションでも、
信頼がベースになければ、どんな秘策も徒労になります。
ファッショナブルな色のスーツとは対極的に、
ネイビーのスーツはまじめな印象をつくりだすので、
周囲との信頼感を築く、強力なツールとなるでしょう。

威厳ある存在に見せてくれます。
濃い色のスーツや高価そうに見えるスーツほど、
着る人を権威のある人物に仕立ててくれます。
チャコールグーや黒のスーツと並んで、
ネイビーのスーツは、着る人を尊重すべき人に見せてくれます。

さて、ネイビーのスーツを最大限に活かすセットアップをご紹介します。

■白いブラウスと
白×紺清潔感あるイメージと、明るい顔周りの印象をつくります。

■サックスブルーのブラウスと
サックス×紺白のブラウスと同様、知的で教養があり、
信頼ある人に見せてくれる組みあわせです。

■ベージュのブラウスと
ベージュ×紺堂々とした印象で、
由緒正しく信頼が置ける人物に見える組み合わせです。

■チェリーピンクのトップスと
チェリーピンク×紺グレーのスーツと同様、ピンクのインナーとは好相性です。

■ポピーレッドのブラウスと
ポピーレッド×紺こんな鮮やかな赤色でも、ネイビーのスーツと組み合わせると
ビジネス向きに変身します。
これが、組み合わせる色を選ぶ黒のスーツとは異なる特徴です。

もし、ひとつだけスーツを買うとするなら、
デザインがオーソドックスで、あなたの肌の色を活かす
ネイビーのスーツを手に入れることをおすすめします。

定番スーツをオフィスで着回す(ミディアムグレー編)

ビジネスに使われるスーツの定番色といえば、
紺、黒、グレーそしてベージュでしょう。

今日は、ミディアムグレーのスーツについて、
インナーで着回す方法について書きます。

サンプルののスーツは、
モノトーンで色味を感じさせないグレーのスーツです。

このような定番カラーでオーソドックスなデザインのスーツは、
明るい色のスーツのように着る回数を制約しないので、
インナーを変えることで、経済的に着回すことができ、
とても重宝します。

■白いブラウスと
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最もオーソドックスな組み合わせです。
地味で清潔なイメージが、信頼感を生み出します。
時には、趣味のいい着こなしよりも、
おしゃれのセンスがないように印象づけた方が
「信頼できる人」に見えるものです。

■サックスブルーのブラウスと
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白ブラウスと並んで、グレーとは定番的な組み合わせです。
男性の上司と外出したり、社外での会議に臨んだりする時は、
白ブラウスやこの組み合わせなら、ほぼ安心できることでしょう。

■赤ストライプのブラウスと
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いつも白とブルーだけではつまらない、という方に、
少しだけ赤みを足した、まじめなストライプのブラウスとの組み合わせを
おすすめします。
ブラウスの赤色は、細いストライプで、
ほんのり入った程度がコンサバティブです。

■チェリーピンクのトップスと
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少しずつ、インフォーマルになってきました。
ピンクとグレーは相性の良い組み合わせです。
中でも、ある程度の色味があって
(ピンク色は、淡すぎても濃すぎても
ミディアムグレーと組み合わせるのが難しいものです)
きりっとしているチェリーピンクがビジネスに使えるでしょう。
ピンクまたはオレンジピンクのリップやグロスを唇に乗せると、
より洗練された雰囲気になります。

■ポピーレッドのブラウス×グレースーツ
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たまにはがらりと雰囲気を変えてグレーのスーツを着たい方に。
地味なグレーの中からポピーレッドの色味がデコルテに少しだけ覗いて、
顔への視線を集める配色です。
ブラウスと同じ程度の色味のリップでそろえると、
印象がさらに引き立ちます。

ミディアムグレーのスーツは、
ライトグレーやペールカラーのインナーと組み合わせれば、
弱々しい印象に結びつきがち。
お詫びの時のコーディネートとしては成果を発揮しますが、
平凡で消極的な人物に見られるなど、デメリットもあります。
普段の着こなしでは顔周りを明るくする色か、
鮮やかさをほんのり足すバランスが、
グレーのスーツにあなたならではの表情を足してくれることでしょう。

「緑色」をめぐる文明の溝

今日は、落ち着きを感じさせるコーディネートです。
オリーブグリーンは、緑色と黄色を併せ持つ色であり、
オーラソーマでは、「見抜く力」、「他者に対する権力ではなく、
他者を力づける」光線を象徴しているそうです。
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一日がかりのふたつのミーティングのあとで、
明日が納期の仕事にとりかかります。

こんな日は、気ぜわしさを感じる一方、
少しでも関わる人々のお役に立てているのかな、
という充実感を覚えます。

さて、今日は「緑色」について書きます。

みなさんは、普段の暮らしの中で緑色の服を着るでしょうか。

アメリカのカラーコンサルタント、
フェイバー・ビレンによると、

緑色が好きな人は、バランス感覚があり、
目標に向かって確実に歩む人で、
歓談を楽しみ、資産や社会的名声を大切にする人々という
プロフィールがあるそうです。

一方、緑色が嫌いな人は、
心配性や寂しがり屋だったり、
自分のことを正当に評価されていないと感じていたり、
群衆の中での孤独感を覚えていたり
・・・といった特徴があると分析されています。

この「緑色」ほど、国や文化によって
違う気持ちで受け止められている色は
ないのではと思います。

日本では、
大自然の草木の色を連想させる、
癒やしと落ち着きの色。

イスラム世界では、
砂漠の中のオアシスを連想させる、
生命の色。

一転して、ヨーロッパでは緑色に
ネガティブなイメージを抱く人も多いのです。

それは、青色と黄色を混ぜることでしか作れなかった緑色が、
キリスト教世界では、「色光」という神の領域に人間が踏み込む、
冒涜の色とされていたからです。

また、古代から緑色は、
恋の季節である新緑の春を連想させ、
人間が超越できない大自然を連想させたため、
緑色は、ままならない運命に翻弄される色、
ときには不幸の色としてとらえられました。

トランプテーブルの台の色や、
ドル札の色がグリーンであるのも、
ままならない運命に人間を巻き込む、
賭博や金融へのイメージが背景にあるのです。

そして、ヨーロッパにとっては、緑色は
決して征服できなかった
イスラム文化を象徴する色でもあり、
不吉な色としてとらえられていました。

現在では、ヨーロッパでの緑色に対する印象は
自然をイメージさせる色として、
好意的に移りつつあるようですが、
ヨーロッパの人々の、緑色への悪印象は、
依然として残っているようです。

そのような背景から、
映画の主人公が緑色の衣装で知られている、
ピーターパンやロビンフッドは、
つかみどころのなさや、
支配への反抗の象徴であり、
緑色のドレスをまとったヒロインは
運命に翻弄される人物として
描かれているのです。

かたや、中国では、とくに男性にとっては、
緑色は侮辱の色。
緑色の帽子を贈られた男性は、
「私はあなたの奥さんのことを、
深く知っていますよ」という
その暗なるメッセージに、深い怒りを覚えるそうです。

緑色は、日本人にとっては何気なく知覚されているのに、
他国では、まったく違う印象でとらえられている色なのです。

日本の伝統色をまとう~甕覗色(かめのぞきいろ)~

今日は全国的に、ひときわ冷え込みましたね。

日差しは少しずつ明るくなっているので、

不思議な感じです。

午後から梅田で、ストリートスナップを撮影します。

寒さに負けず、気分が明るくなるコーディネートを

今日は選びました。
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甕覗(かめのぞき)色のウールのスーツを、

同色の入ったシルクスカーフをシングルノットで巻いて、

まとめました。

甕覗色はやわらかい緑みの青色で、

藍染めのいちばん薄い色を表す、

日本の伝統色です。

こんな寒い日の外出には、

春の水のような色を全身に感じて、

お出かけ先でのフットワークも軽くなりそうです。
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心にも最高の服を

今日は節分です。
これまでは関西以西が中心だった「恵方巻き」の習慣が、
関東方面にも広がりつつあるようです。

今日は、赤と青の繊細なストライプが入った綿のブラウスと、
パンチングレザーのスカート、
ラグラン袖の千鳥格子柄ライダースジャケットを
着ています。
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ブラウスは、Loro Pianaのもの。

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少しだけ化繊が入っており、ストレッチが利いて、
体の動きにそっと寄り添ってくれる優れものです。

さて、先日、コラム「男性が40代に着るスーツ、50代に着るスーツ」で
とり上げさせて頂いた、ショッピングに同行させて頂いた50代男性から、
スーツのサイズ直しをすまされたとのことで、
セットアップをお借りしました。

こちらの方の今回のコーディネートの条件をまとめると、
次のようになります。

■パーソナルカラー分析 :
ブルーアンダートーン・高彩度または無彩色・清色・中~低明度
・濁った色よりも、鮮やかな色のほうがリフトアップして(目もとがくっきりと)見える
・明るい色よりも、やや暗い色のほうが、輪郭が引き締まって精悍に見える
・温かみのある色を顔の近くに持ってくると、肌の色が不健康に見える
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■見せたいイメージ : 「結果を出す人」
具体的には・・・
・感情を脇に置いて、取引先や組織内での調整が臨機応変にできる人
・掲げたプランを緻密に実行・修正していく、根気とバイタリティがある人
・肝が座っていて、最後までやり遂げる自信にあふれている人

そこで、第一印象で、ご本人の良さを後押しできる
コーディネートがこちらです。

■「情熱・自信・根気」を感じさせるセットアップ■

濃紺スーツ×濃赤ネクタイ
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チャコールグレイスーツ×濃赤ネクタイ
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■「相談しやすい・コミュニケーション上手・柔軟さ」を感じさせるセットアップ■

濃紺スーツ×ターコイズネクタイ
OLYMPUS DIGITAL CAMERAチャコールグレイスーツ×ターコイズネクタイ
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第一印象を良くするために、
ご自身に似合う色を選ぶことは大切なことです。
しかし、パーソナルカラーはあくまで、
第一印象を決めるひとつの要素。

もっと大切なことは、
まとった服や身づくろいが、
ビジネスで求められているものに合っているかどうか、
そして、ワードローブだけでなく、
立ち振る舞いを含めたその人の第一印象がどのようなものか、
ということです。

自分の心にも最高の服をまとって、
ここ一番の勝負に臨んで欲しいものです。

ネイルポリッシュをはみださずに描く方法

雨上がりの、薄曇りの日曜日です。

今日も引き続き、自宅でワーキング。
いま、Adobe Premierで、
とあるムービーの制作中です。

ひと昔前まで映像制作といえば、
制作会社の方々だけの世界でしたが、
誰でも気軽に映像を創ることができる時代になったことは、
面白いことになってきた…としみじみ思います。

今日は、身軽に動ける服、というテーマで
コーディネートを組み立てました。
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日曜日のカジュアルさを感じさせるデザインで、
肌触りが軽やかな綿シャツを
ZARAのジーンズに合わせます。
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そして、ジャケットの色と、ベルトの色をそろえて、
明るい統一感を醸し出しました。

さて、今日は、
「ネイルポリッシュをはみださずに描く方法」について書きます。
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最近では、ジェルネイルの手もとの方も多く見られますが、
ネイルポリッシュは気軽に色を変えられて、
装いに合わせて変化を楽しめるアイテムです。

しかし、ポリッシュを刷毛で爪に塗る際、
爪のまわりの皮膚の部分にはみ出して、
あとでポリッシュの部分欠けの原因になりがちですね。

美しさを長持ちさせるのに、
薬局で販売されている白色ワセリンが便利です。

白色ワセリンを綿棒にとって、
爪の周囲の皮膚部分に塗っておくと、
皮膚の表面に薄い油性の保護膜を作ってくれるので、
その後で施したポリッシュが少しはみ出しても、
ポリッシュが乾いた後に、綿棒で拭うと、
きれいに取ることができます。

ただし、爪の表面には白色ワセリンがつかないよう、
ネイルリムーバーやアルコールを
綿棒に浸して爪を拭いておくとよいでしょう。
爪の表面にできた油の被膜を除いておくことで、
ポリッシュが長持ちします。

また、ワセリンは肌の表面にとどまるので、
クリームや乳液のように角質層にまで浸透することが
ほとんどないとのこと。

冬場は手先が乾燥しやすいので、
爪の周囲の皮膚の角質を守るのに
ワセリンは一役買ってくれそうです。

ぜひ、お試し下さい。
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シルクブラウスをカジュアルに着崩す

2月最初の日は、気分まで高まるような、
くっきりとした空模様です。

いくつかの雑務と仕事を済ませて、
昼下がりから外出します。
土曜日なので、カジュアルルックを選びました。

今日は自分のペースを大切に
一球入魂で仕事をするため、
肌ざわりや美しい色から、力を分けて頂きます。

選んだのは、プリーツが繊細なシルクの薄手のブラウス。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAシルクの生地の感触はとても特別なもので、
心を解放させてくれます。

このシックなブラウスをあえて着崩し、
ピンク色のプルオーバーとジーンズを合わせます。
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こちらは、PINKOという
イタリアブランドのカジュアルウェア。
このぐらいの鮮やかなピンク色を着ると、
心まで晴れ晴れとしてきます。

ボトムスは、はき慣れたジーンズです。

そして、外出の際には、ピンクのニットを脱いで、
ベージュのカシミアジャケットを着用します。
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胸もとには、シルバーと貴石の鈍い光を添え、
手もとも、シルバーの時計でそろえています。
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こんな軽くアクティブな装いだからこそ、
メイクアップでは、少しだけはっきりとした印象を。
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皆さま、どうぞ良い週末を。

男性が40代に着るスーツ、50代に着るスーツ

新年を迎えて、1カ月が過ぎようとしています。

毎年のことながら、新年から3月までは
駆け足で月日が過ぎていくように思います。

せめて、日々を慈しんで、味わって過ごしたいものです。

昨日は、クライアントの方と外出。
コーディネートは、こちらです。
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チェック柄のウールジャケットの下は、黒いカシミアニットと、
甘さのないプリーツスカート。
私自身、仕事に専念でき、
相手にも余念を感じさせない組み合わせです。

外出先では、クライアントの方の、
ショッピングに同行してまいりました。

クライアントの方は、
再就職のためのスーツスタイルを探していらっしゃるので、
結果に結びつくスタイルを提案します。
あらたなポジションや期待されている人物像、
職場での仕事の内容やワークスタイル、
そして、自分をどう見せたいのか・・・

ひととおりのヒアリングをもとに、
ゴールに必要なイメージとその方に合った配色の微調整を
提案させて頂き、数店を視察のうえ、
スーツやネクタイなどをお買い上げ頂きました。

ご一緒させて頂いて、気づいたことがあります。

それは、男性のスーツは女性の服よりも長く着ることもあって、
お買い上げの頻度が数年に一度、という場合も多いことです。

このことが、どんな傾向を生み出すかというと、
前回買ったお気に入りと似たイメージのスーツを、
数年後、場合によっては10年後にも買ってしまうことです。

こちらに、青山商事さんの最高峰ライン、
「HILTON」と「Savile Row」です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA価格帯としては、ほぼ同等のようです。

以前、クライアントの方は「HILTON」のスーツを
よく気に入って、購買されていたそうです。

「HILTON」と「Savile Row」のスーツ、
一見すると、まとった時の印象にあまり変化がないように思います。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAしかし、実際に試着して頂くと、明らかにテイストが違うのです。

つまり、その方の目指すイメージは、
「HILTON」ではなく、「Savile Row」になっていたのです。

以前にスーツをお求めになった時期を訪ねてみると、
かれこれ6、7年前だとか。
40代からの10年というのは本当に速く過ぎていくものと思いますが、
表情や体躯の変化は、意外に大きいものです。
だから、以前には似合っていたスーツでも、
年を重ねると、顔の印象とスーツが途切れたような印象になってしまうのです。

女性が、20代で着ていた服を50代で着るのと似た現象が、
男性の場合、知らず知らずの間に起こってくるのが、
少しやっかいなところです。

男性のスーツは投資額も大きく、
スーツをまとったその方の醸し出すイメージがビジネスに直接つながるもの。
是非、ディティールをじっくりと吟味してから手に入れたいところです。
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プロに学ぶ、ひとさじの優しさを演出するメイクアップ

先日、GUERLAINの専属メイクアッフアーティスト、
酒井吉久さんにメイクアップを頂く機会を得ました。

自分の普段のメイクアップでは、ついついマンネリに陥りがち。
見た目の印象を変えることで、
なりたい自分へと一歩近づく後押しが欲しくて、
ちょうど空き時間があった幸運にも恵まれて、
今を活躍する、GUERLAINブティックの酒井さんを訪れることができました。

メイクアップのテーマはズバリ、「活力」です。
いつもエネルギーにあふれ、
掲げた目標をやり抜く人の印象づくりをどのようにすればいいのか、
酒井さんに手ほどきを頂きました。

まずは、こちらのBefore/Afterをご覧下さい。
before-after

深みのあるまなざし、
意思を感じさせる眉と口もと、そして、
内側からエネルギーがあふれてくるような頬の力強さが、
私の印象をいつもとは大きく変えてくれています。

ビビッドなのに、スモーキーというバランスも
さすがの技です。

ちなみに、こちらが、GUERLAINの新しい春のアイカラーです。
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フォーシーズンでいうと、サマータイプの配色というところでしょうか。
ちょうど、この日に着ていた服とマッチする配色にしていただきました。

これまで、美容室などでメイクアップをしてもらう機会もありましたが、
アイメイクでスモーキーな色や濃い色を使うと必ず、
「意地悪な先輩」という顔(笑)になるので、
好印象を保つために、これまでは、
ベージュやサーモンピンク、ライトブラウンといった色みを使って、
明るめの目もとに仕上げていました。

しかし、この度のメイクアップ体験で、
ようやく深い色の使い方が腑に落ちました。

酒井さん曰く、私のキャラクターである
「かっちりとした印象」を活かして、
あえて柔らかいメイクをしないことだそうです。

「スイカに甘みをプラスするときに
砂糖でなく塩をふって頂くように、
強い目もとをつくることで
柔らかい印象が引き立つのです」、
そう話す酒井さんの言葉に、
深い感銘を味わいました。

酒井さんのお話と技にしびれ、
ふだん読まれている書籍を
いくつか紹介して頂きました。

こちらはそのうちのひとつ、

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「FRAME」という、オランダのインテリア雑誌。

オランダの色彩は、ヨーロッパの中でも際だって
はっとする配色の鮮やかさや
モノトーンの美しさを感じさせます。

建築やデコール、そしてファッションなど、
さまざまな「美」から日ごろのメイクアップのヒントを
得られているからこそ、
思いがけない懐の深いメイクアップを
提供できるのだと納得です。
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東西の違いに思うこと

東京を訪れて電車に乗ると、
大阪との違いに気づくことがいろいろとあります。

その中でも特に、乗客の方々が着ている服の色は、
案外、異なるようです。

昨年、約一年の間、横浜に住み、東京都内に通勤していました。

大阪の車内と見比べての感触的な話になりますが、
東京では、黒や寒色系の服を着る方の比率が、
圧倒的に多いように思います。

東京で電車に乗っていると、
ピンク色や青、青紫色の服を着ている人はいても、
オレンジ色やキャラメル色、えび茶色の服を着ている人を、
なぜか、あまり見かけません。

一方、大阪では、暖色系と寒色系のお色めの服を着た人が
ミックスで集まっているようです。

red-item色彩学者の佐藤邦夫氏の調査結果によると、
近畿エリアに住む女性は、
東京の女性よりも、3倍の「冴えた赤」の色の商品を
買っているのだそうです。

また、好まれる紫色を比較してみても、
東京では青みよりの紫である江戸紫であるのに対し、
関西では赤みよりの紫である古代紫で、
東西で、好みの色みが微妙に異なっています。
江戸紫と古代紫

その理由は、それぞれの地域に降り注ぐ太陽光線の
明るさと色みの違いにあるようです。

朝に写真を撮ると景色が青白っぽく写り、
夕方ごろに写真を撮ると景色が黄みがかって写るのは、
皆さんもご存じのことと思います。

地球規模で太陽の光の当たり方を見てみると、
次のイメージになります。
大気圏と光の入射
赤道付近が一番、太陽までの距離が短く、
大気圏も最短距離となり、
赤道付近には最も白色光に近い光(色温度が最も低い光)が届いています。

つまり、緯度が低い地域では、
とても明るく、白に近い光が注いでいます。

一方、南極や北極では、太陽からの距離が最も遠く、
大気圏の距離も長くなるので、
太陽光が地球の大気圏をくぐり抜けるまでの間に、
波長の短いブルー~パープル・ブルーの光が壊れて、
大気を染めながら入射してきます。

だから、緯度が高い地域では、
暗く、青みがかった光(色温度が最も高い光)が注いでいます。

このような極冠地帯では、青紫色のものが、美しく映えるのです。

ここで、話を日本列島に置き換えてみましょう。

北半球の中央部で全長2,800㎞にまたがって位置する日本は、
地軸の傾きも手伝って、
この、太陽光の明るさと色の影響を最も受けている国なのです。
年間を通じた太陽光の色みが、
次のイメージのように、ダイナミックに変化します。
四季の日本列島

おおまかにいうと、関東以北では寒色系の太陽光、
中部以南の日本では暖色系の太陽光となっており、
北から南に、太陽光の波長が長くなっていきます。

日本列島に降り注ぐ光の色みは、
次のイメージでグラデーションを描いているのですね。
日本の地域別自然光

さらに、人は、いつも見ている光に目が順応することもあり、
その地域での太陽の光と調和する色が、好まれるということなのです。

日ごろあまり意識する機会はありませんが、
日本は、世界に例を見ない、
色彩心理大国なのだそうです。