新年、明けましておめでとうございます。
皆様にとって、健やかで幸多い一年でありますよう、
お祈りしております。
2016年は、お取引先様の中でも特に、
電機産業で働く方々と出会ったことで、
日本の電機業界について知見を得るきっかけを頂きました。
日本の電機メーカーは全体として、かつてのような活気を
失っており、復興の道筋が見えない中、奮闘している現状です。
日本の大企業が得意とする、高度な技術によるものづくりにおいて、
その道一筋で歩んで来られた方々が、
業界再編の波に飲まれてその活躍の場を失い、
まったく新しいキャリアへと踏み出す姿も見てきました。
定年までひとつの専門分野を持ち、同じ会社で勤め上げることは、
現在の環境ではもはや、困難になってきています。
そんな中、日本で磨いた技術を持つエンジニアたちが、
外国の企業の中でしか安定的な暮らしを見いだすことが
難しくなってきているのは、とても悲しいことです。
どんなに海外勢と競い合う中にあっても、
互いに力を合わせて日本が世界で築いてきた
品質と信頼のブランド、そして「ものづくり」へのこだわりを、
さらに生み出し、追求していってもらいたい。
世界が驚く「まさか、こんな発想があったとは」
「まさか、ここまでするとは」という
商品を生み出すために、
私はエンジニアの方々が自分をフル回転できる環境を
用意していきたいと思います。
日本のエンジニア起業家の方々が、
これからひと花もふた花も咲かせ、
ものづくりを通じて多くの人に喜びと感動を広げる世の中のために、
今年も次の3つの支援に取り組んでいきます。
一つ目は、エンジニアの相互支援コミュニティをつくること。
互いの成功のために知恵を出し合い、
世の中の役に立つ商品をデザインし、
実際のものづくりまで試行できる、そんな場を育てていきます。
現在、私が支援する「ディスプレイの将来を考える勉強会」
(主宰: サンガテクノロジー合同会社)についても、
より密度の濃い活動を楽しんで頂けるよう、
ユーザー視点からの情報を提供していく予定です。
二つ目は、スモールビジネスの支援を通じて、
大企業や中堅企業を元気にすること。
これまでの組織体制では提供できにくいような、
小廻りの利くサービスを得意とするスモールビジネスの
それぞれの魅力を伝える支援を通じて、
日本のものづくりの末端を担っていきます。
三つ目は、エンジニアの方々の起業支援をすること。
一人ひとりのゴールや理想像に沿って、
ご自身が一番心地よく充実感を持てるような
PR・イメージビルディングを通じ、
豊富な技術的知見を持つエンジニアの皆さんが、
自分のノウハウを武器に大きく羽ばたくお手伝いをしていきます。
エンジニアの方々の働き方を変え、日本のものづくりのあり方を変え、
人々に驚きや感動を与える事業の芽が育つような
世の中の到来のために。
正しい問いも正解もない道ですが、
この道をひたすらに進んでいきたいと思います。